「赤ちゃんへの読み聞かせ、まだ始めてないけど大丈夫かな？」と不安に感じている方もいるかもしれません。
読み聞かせは子どもの成長に良いと聞くけれど、忙しい毎日の中でなかなか時間が取れない、どう始めたらいいか分からない、という悩みは多くの親が抱えるものです。
この記事では、読み聞かせを今から始める際のポイントや絵本の選び方、さらには読み聞かせ以外の赤ちゃんの成長を促す方法についても詳しく解説します。
読み聞かせをしていないことに後悔や罪悪感を感じる必要はありません。今からでも大丈夫！ぜひ、この記事を参考に、お子さんとの新しいコミュニケーションの時間を楽しんでみてください。
赤ちゃんに読み聞かせをしてなくても大丈夫？
「うちの子、まだ読み聞かせをしてあげられてない…」と悩んでいる方もいるかもしれませんね。子育て中は、授乳やおむつ替え、寝かしつけなど、やることがたくさん。
読み聞かせまで手が回らない、という状況は決して珍しいことではありません。
周りの情報に触れると、「もっと早くから始めるべきだったのかな」と不安になることもあるかもしれませんが、心配はいりません。
後悔や罪悪感を感じる必要はない
読み聞かせを始めていなくても、後悔したり罪悪感を抱いたりする必要はまったくありません。
子育ての形は十人十色で、それぞれの家庭に合ったペースがあります。
読み聞かせは、親子のコミュニケーションを深める素晴らしい方法の一つですが、それだけがすべてではありません。
大切なのは、お子さんとの時間をどのように過ごすかという気持ちです。今からでも遅すぎるということはありませんので、焦らず、できることから始めてみましょう。
赤ちゃんへの読み聞かせにはどんな効果がある？
読み聞かせは、赤ちゃんにとって単に物語を聞くこと以上の、たくさんの良い効果をもたらします。
親子の絆を深めるだけでなく、言葉の発達や心の成長にも大きく貢献すると言われています。
親子の絆を育むコミュニケーションの時間
読み聞かせの時間は、親と子が密接に関わり合う貴重なコミュニケーションの機会です。
親の優しい声を聞きながら、温かいぬくもりの中で絵本を見ることで、赤ちゃんは安心感を得られます。
絵本を介して同じ時間を共有することで、親子の間に強い信頼関係が築かれ、絆がより一層深まります。
読み聞かせは、言葉だけではない心の通い合いを育む時間なのです。
言葉の発達を促し、語彙力を豊かにする
赤ちゃんは、読み聞かせを通して様々な言葉に触れることで、自然と語彙を増やしていきます。
絵本に登場する多種多様な言葉の響きやイントネーションは、赤ちゃんの言葉の発達に良い刺激を与えます。
絵と結びつけて言葉を理解することで、語彙力が豊かになり、後に話す力の基礎が作られ、聞く力も養われるでしょう。
情緒の安定と心の成長をサポートする
読み聞かせは、赤ちゃんの情緒の安定にも役立ちます。
繰り返しのリズムや予測可能な展開は、赤ちゃんに安心感を与え、落ち着いた気持ちを育みます。
絵本の世界に触れることで、想像力が養われ、様々な感情に触れる機会も生まれます。
これは、心の豊かさや共感力を育む上で非常に重要です。読み聞かせを通じて、赤ちゃんは穏やかな心と健やかな成長を促されるでしょう。
今から始める！赤ちゃんへの読み聞かせのポイント
「いざ、読み聞かせを始めよう！」と思っても、何から手をつければいいのか迷うかもしれません。
ここでは、今日から実践できる読み聞かせのポイントをご紹介します。
短時間から始める
最初は、5分程度の短時間から始めてみましょう。
赤ちゃんが飽きたり、集中力が途切れたりする前に切り上げるのがコツです。
無理に長時間読み聞かせをしようとすると、親も子も疲れてしまい、読み聞かせ自体が嫌になってしまう可能性があります。
短時間でも毎日続けることで、赤ちゃんは読み聞かせの時間を楽しみにするようになります。
赤ちゃんの好きな絵本を選ぶ
絵本を選ぶ際は、親が読んであげたいものだけでなく、赤ちゃんの興味を引く絵本を選ぶことが大切です。
色使いが鮮やかなもの、音が出るもの、仕掛けがあるものなど、赤ちゃんの反応を見ながら選んでみましょう。
同じ絵本を何度も読んでほしがることもありますが、それは赤ちゃんがその絵本を気に入っている証拠。
飽きるまで繰り返し読んであげてください。
親も一緒に楽しむ姿勢を見せる
読み聞かせは、親も一緒に楽しむことが重要です。
絵本の世界に入り込み、登場人物になりきって声色を変えたり、効果音をつけたりすると、赤ちゃんもさらに興味を持ってくれます。
親が楽しそうにしていると、その気持ちは赤ちゃんにも伝わり、読み聞かせの時間がより豊かなものになるでしょう。
完璧を目指すよりも、親子で楽しむことを優先してください。
毎日決まった時間に行う必要はない
「毎日寝る前に読み聞かせをしないと」と義務感を感じる必要はありません。
もちろん、習慣にできると良いですが、子育ては予測不可能なことの連続です。
疲れている日や時間がない日は、無理せずお休みしても大丈夫です。
気が向いた時、時間がある時に、気軽に絵本を開いてみましょう。
大切なのは、読み聞かせを負担にせず、親子の楽しい時間として捉えることです。
読み聞かせに最適な絵本の選び方
赤ちゃんの月齢や発達段階に合わせた絵本を選ぶことで、より効果的に読み聞かせができます。
ここでは、月齢ごとにおすすめの絵本の選び方をご紹介します。
0〜6ヶ月向けの絵本
この時期の赤ちゃんは、視力がまだ発達途中のため、コントラストがはっきりした色使いの絵本や、顔のイラストが大きく描かれた絵本がおすすめです。
布絵本やビニール絵本など、舐めたり噛んだりしても安全な素材のもの、カシャカシャと音が鳴る仕掛け絵本なども良いでしょう。
言葉の意味を理解するよりも、音の響きや手触りを楽しむ時期です。
7ヶ月〜1歳向けの絵本
7ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは絵本の絵に興味を示し始めます。
この時期は、シンプルなストーリーで繰り返しが多い絵本や、動物や身の回りのものが登場する絵本が適しています。
「いないいないばあ」のような触れ合いを楽しめる絵本や、指差し遊びができる絵本もおすすめです。
厚紙で丈夫なボードブックだと、赤ちゃんが自分でページをめくる練習にもなります。
1歳以降の絵本
1歳を過ぎると、言葉の理解が急速に進み、物語を楽しむことができるようになります。
日常生活の出来事が描かれた絵本や、擬音語・擬態語が多い絵本は、言葉の発達をさらに促します。
少しずつ長いお話の絵本にも挑戦してみましょう。
赤ちゃんの興味関心に合わせて、乗り物や食べ物など、特定のテーマの絵本を選ぶのも良いでしょう。
読み聞かせ以外で赤ちゃんの成長を促す方法
読み聞かせはもちろん大切ですが、赤ちゃんの成長を促す方法は他にもたくさんあります。
日常生活の中でできることをいくつかご紹介します。
日常会話を増やす
赤ちゃんは、親との日常会話を通して言葉を学びます。
おむつを替える時、お風呂に入れる時、散歩に出かける時など、どんな些細なことでも積極的に話しかけてあげましょう。
「気持ちいいね」「お花が咲いているね」など、状況に合わせて具体的に言葉をかけることで、赤ちゃんは言葉と行動を結びつけて理解していきます。
たくさん話しかけることが、言葉の土台を育みます。
一緒に歌を歌う
歌は、言葉のリズムや音の響きを学ぶのに非常に効果的です。
童謡や手遊び歌を一緒に歌ったり、BGMとして流したりするだけでも、赤ちゃんは音の刺激を受けます。
歌に合わせて体を揺らしたり、手拍子をしたりすることで、全身でリズムを感じ、表現力も育まれます。
親子の楽しいコミュニケーションの一つとして、ぜひ歌を取り入れてみましょう。
五感を刺激する遊びを取り入れる
赤ちゃんの脳は、五感からの刺激を受けて発達します。
例えば、様々な素材のおもちゃに触れさせたり（触覚）、色鮮やかなものを見せたり（視覚）、様々な音を聞かせたり（聴覚）、匂いを嗅がせたり（嗅覚）、手作りの離乳食で味を体験させたり（味覚）と、意識的に五感を刺激する遊びを取り入れることが大切です。
公園で自然に触れるなど、外での体験も五感を豊かにします。
まとめ
赤ちゃんへの読み聞かせをまだ始めていなくても、まったく心配する必要はありません。
大切なのは、今からできることを楽しみながら実践することです。
読み聞かせは、親子の絆を深め、言葉や心の成長を促す素晴らしい時間となりますが、短時間から気軽に始め、親も一緒に楽しむことが何よりも重要です。
また、絵本を選ぶ際は赤ちゃんの月齢や発達段階に合わせ、興味を引くものを選びましょう。
読み聞かせ以外にも、日常会話を増やす、歌を歌う、五感を刺激する遊びを取り入れるなど、赤ちゃんの成長を促す方法はたくさんあります。
完璧を目指すのではなく、親子で過ごす時間を楽しみながら、お子さんのペースに合わせて様々な方法でコミュニケーションをとってみてください。
この記事が、皆さんの子育ての一助となれば幸いです。
